TypetalkとBacklogで全社員のリモートワークを支える–リモートワークの先駆者「デジタルキューブ」の働き方

「神戸の顔」である商船三井ビルに本社を構える株式会社デジタルキューブは、WordPressを軸にした、受託開発と自社ウェブサービスの開発・運営をしている。同社では、2006年から約10年以上に渡って、全社員の リモートワーク を奨励してきた。「リモートワークという言葉が生まれる前から、リモートでのコミュニケーションを研究してきた」と語るのは、代表の小賀浩通氏。様々な場所に散らばるメンバーとの円滑なコミュニケーションを追求するなかで行き着いた、ヌーラボのサービスを使ったリモートコミュニケーションの秘訣についてお伺いした。

株式会社デジタルキューブ 代表取締役 小賀浩通氏

導入目的:16人のリモートチームの日常のコミュニケーションをサポートしたい
課題:アイデアベースの話し合いなど流動性の高い情報はBacklogだけでは補いきれない
効果:BacklogTypetalkを使い分けてコミュニケーションをすることでリモートワークが円滑になった
業種:ウェブ制作、開発
規模:1名ー20名(2017年5月時点で社員数16名)
導入部署:全社(主に開発者が利用)
利用しているヌーラボサービス:TypetalkBacklogCacoo
利用期間:Typetalk(3年5ヶ月)、Backlog(7年8ヶ月)

―――御社の事業内容をお聞かせください。

株式会社デジタルキューブは、受託開発と自社のウェブサービスの開発と運営の2軸で事業を展開しています。受託開発では、主にWordPressを使ったウェブサイト開発、コンテンツ管理システムの導入をしています。自社サービスでは、WordPressのクラウドホスティングサービス「AMIMOTO」、AWS CloudFormationのテンプレート「JIN-KEI – Cloud Formation Pack」、 WordPress でつくられたサイトをシームレスに静的HTMLファイルへ変換するサービス「Shifter」、WordPress専用CDNサービス「WP Booster」、WordPress クラウドホスティングソリューション「Pilott」を開発しています。

「居酒屋トークをTypetalkで」全社員が リモートワーク だからこそ、日常の些細なことを共有できる場所を求めていた

―――チャットツールを導入した背景について教えて下さい。

弊社は2006年の会社設立から、全社員がリモートワークをしています。現在は総勢16名の社員がいるのですが、コミュニケーションは基本的にチャットやオンラインビデオなどのツールで行なっています。

―――リモートワークを推進する働き方は、今でこそよく見かけるようになりましたが、デジタルキューブは10年前から取り組まれていたのですね。

はい。いまでこそリモートワークという言葉が認知されていますが、10年前にはそういった言葉もなかったので、会社としても大丈夫?と思われていましたね(笑)。ただ、そうした働き方を実現するために、以前からSkypeやFacebook、Googleチャットなどコミュニケーションツールを使って、チームワークを試行錯誤していました。

―――Typetalkを導入した経緯を教えてください。

Typetalkを導入したのは、社内のチームメンバー専用のコミュニケーションツールを必要としていた経緯があります。チャットツールにコミュニケーションもタスク管理も集約していた時期があったのですが、情報が流れてしまったり、チャットで話し合ったは良いものの、誰がいつまでに何をやるのかが決められなくて、前に進まないといったことが起きていました。だからといって、タスク管理ツールだけでコミュニケーションをするのも最適なやり方とは思えなかったのです。

そこで、コミュニケーションの目的ごとにツールを使い分ける選択をして、Backlog経由で存在を知っていたTypetalkを導入してみようという流れになりました。

―――導入の効果はいかがですか?

メンバー間のコミュニケーションコストが改善されました。Typetalkのトピックに「座談室」という名称の場所があるのですが、時事ネタやソーシャルなネタに対して社内のメンバーが好きに発言する場所になっています。FacebookやTwitterに投稿するまでもない居酒屋トークが展開されています(笑)。

リモートワークを成功させる秘訣として、こうした何気ないコミュニケーションや相談、ちょっとした声かけなど、些細なコミュニケーションの数を増やせる仕組みが重要だと考えています。Typetalkを導入したことで、リモートであっても、まるで隣にいるかのような気軽さで日々のコミュニケーションが実現できています。

Typetalk の特長をまとめたご提案資料はこちら

TypetalkはBacklogだけでは補いきれないコミュニケーションの行間を埋めるのに最適

―――Typetalk以外のコミュニケーションツールをどのように使い分けていますか?

社内のチームメンバーなど人間同士の対話やログはTypetalkとBacklog、ボットや外部サービスとの連携など、コンピュータとの対話にはSlackと使い分けています。Typetalkはあくまでも、日常の会話をしやすくするためのツールという目的ですね。

Typetalkにはライン返信機能やハートのマークでいいねの気持ちを表せる「いいね機能」など、人間同士の対話を意識した必要最低限の機能が揃っていると感じます。他にも、Backlogだけでは補いきれない「会話の行間を埋める」という面でも使いやすさを感じています。

―――BacklogとTypetalkをどのように使い分けていますか?

Backlogはタスクを管理して情報を記録する目的、Typetalkは流動性の高い情報をやりとりする目的で使い分けています。BacklogとTypetalkは取り扱う情報の種類が異なります。Backlogは、コメントを記録して情報を蓄積していく目的の方が向いています。一方で、Typetalkは、まだ確定していないアイデアベースの話し合いや、ニュアンスの確認をリアルタイムで進めることに適しています。

弊社は、チームメンバーと対面で仕事をしている訳ではないので、普通の会社だったらランチをしながら確認するようなことができません。即座にレスポンスが欲しいものでもコミュニケーションツールを介す必要があります。それらのコミュニケーションをBacklogに課題として毎回記入するのは手間がかかるので、Typetalkを活用しています。

―――業務ではどのように使っていますか?

受託開発と自社のウェブサービス開発の目的別で使い分けています。受託開発の場合は、プロジェクトにお客様を交えて進めることが多いので、Backlogを活用しています。一方で、お客様に見せなくても良い情報はTypetalkで進めています。具体的に、プロジェクトに紐づくトピックを作ってそちらで会話するようにしています。Typetalkは基本的に社内の人間だけしか閲覧しないので、外部のひととのやりとりが発生する場合はすべてBacklogでやりとりをしています。

デジタルキューブの主力製品であるWordPressサービスのShifter(※向かって左)とPilott(右)。現在グローバル展開を推し進めている。

―――Typetalkではどのようなトピックを作っていますか?

トピックは、Backlogのプロジェクトに紐づけて立てたトピック、問い合わせ・申し込みトピック、社内コミュニケーション専用トピックに分けています。

問い合わせ、申し込みトピックは、自社サービスに関するユーザーからのお問い合わせや申し込みを通知するトピックです。仕組みとしては、 Backlogのメールでお知らせ投稿機能 を使って自社サービスのお問い合わせフォームとBacklogを紐づけています。そうすることで、問い合わせと申し込みの課題を自動で起票するようにしています。

起票された課題は、Typetalkのボット機能を使って、お問い合わせ・申し込みトピックで自動通知するようにしています。通知に気づいたカスタマーサポートメンバーが逐一対応するというフローです。

デジタルキューブお問い合わせ自動化フロー図

―――他に業務で使っているコミュニケーションツールはありますか?

対外的な課題の管理はBacklogで対応して、自社サービスへの申し込み申請など型が決まった連絡についてはBacklogからTypetalkへの通知。プレセールスやFAQ、初期のサポートにはintercomを活用しています。こうしたツールの切り替えはスイッチングコストがかかるので、Franz*を活用しています。

(*FranzでBacklogとTypetalkをシームレスに管理できます。詳しくはこちらのブログをご覧ください)

―――1日の仕事の流れでTypetalkのアプリケーションをどのように使い分けていますか?

屋内など、モニタが複数ある環境で作業する場合は、デスクトップアプリです。公園やカフェなどでメッセージを確認したいときは、ブラウザアプリケーションかモバイルアプリケーションを使っています。移動しているときや外で飲んでいるときは、モバイルアプリケーション一択ですね。

―――Typetalkの一番のお気に入りの機能はなんですか?

Typetalk内での返信を紐付けて表示できる機能ですね。他には、まとめ機能です。まとめ機能は、打ち合わせの議事録に使っています。具体的な使い方としては、まずTypetalkに議事録を書き込む。そして、打ち合わせ完了後にそれをまとめて、まとめのURLをBacklogに書投稿するという流れです。意思決定者が会議にリアルタイムで参加できていない時に、まとめを参照することで、あとからすぐに内容を追うことができるので役立っています。

Typetalk の特長をまとめたご提案資料はこちら

Typetalkの強みは連携性。BacklogとCacooを併せて使うことで自分たちに最適な働き方をデザインする

―――Typetalkをどんなひとに勧めたいですか?

リモートワーカーが多いチーム、Backlogで課題を管理しているチーム、意思決定にスピード感が必要な組織ですね。実体験でもあるのですが、チャットとプロジェクト、それぞれのコミュニケーションが明確に住み分けられていると、チームとしてのスピード感が増します。

言い換えると、決断する場面を課題と考えて、それにいたるまでの経緯をTypetalkで管理するということになります。こうしたプロセスができるだけであらゆる意思決定の時間短縮につながります。さらに、さまざまな立場のひとの目に触れて、意見を介在させる場面が多いので、ヒエラルキー的な組織構造を変えたいようなチームにもおすすめですね。

―――最後にTypetalkへメッセージをお願いします!

コミュニケーションツールに求められているのは、機能面での優位性だけではないと思います。個人的に、Typetalkはチャットツール単体と考えるよりも、BacklogやCacooなどの他のサービスを含めた上でのコミュニケーションツールと位置付けています。他のツールと組み合わせることで、使い方の幅がぐんと広がり、自分たちの働き方にあわせてカスタマイズできる点がTypetalkの特徴であり、魅力だと考えています。

デジタルキューブの本社は「神戸の顔」である商船三井ビルの一角に構えられている。大正11年から続く同ビルは日本の文化遺産に指定されており、この歴史ある場所で、グローバルなウェブサービスが開発されている。

―――ありがとうございました!

Typetalk の特長をまとめたご提案資料はこちら